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2016年10月15日土曜日

MVNOでSMSオプションをつけたらGPSはどうなるか(その1)

先日書いたようにMVNOをmineoに変えて、SMSオプションをつけたらGPSの掴みが良くなるのか試してみた。使用機種は、F-11DとF-03Dである。なおタブレットのSC-01EはGPSチップの性能がいいようで特に何もしなくても使えている。

現時点での結論は、確かに動作は変わるが・・・というところだ。

そもそもなぜMVNOでGPSの掴みが遅くなるのかについて、ネット情報は入り乱れているが私なりに整理すると以下のようになる。
(1)GPSで位置を決めるためには、4つの衛星から「位置情報」と「時刻情報」を得る必要がある。

(2)衛星からの通信のビットレートは小さいので、全部を衛星から受信すると十数分かかる。

(3)位置情報をインターネット上のSUPLサーバーから得ると、時刻情報だけでよいので受信に要する時間が短縮でき現在地の決定が早くなる。

(4)携帯電話の場合は、基地局の位置情報を得ると数km以内で自分の位置がわかるのでその情報も組み合わせるとさらに現在地の決定が早くなる。

ネット上で「A-GPS」という場合、(3)と(4)が混在しているようだ。正しくは(3)のことらしい。

ちなみにwifiのアクセスポイントの位置情報もgoogleは持っているようでそれも利用できるが、SMSオプションと関係ないのでここでは触れない。


さてMVNOの問題点は2つある(らしい)。SMSオプションに関係するのは(B)である。

(A) ドコモ向けのスマホやタブレットではSUPLサーバーがドコモ契約者しかアクセスできないものに設定されているので、MVNOのSIMでは(3)の情報が得られない。

(B)音声の回線に接続できないと(4)の情報も得られない。

(A)の解決策は、googleやSonyericssonなどの公開SUPLサーバーを使うように設定を変えればいいのだが、システムファイルを書き換えるのでroot権限を得る必要がある。これは敷居が高いので「AngryGPS」というアプリを使えばよいという情報もある。

私はセルスタンバイ問題もあってroot権限を得ているので、ネット情報を参考に「gps.conf」をすでに書き換えている。内容はググって調べてほしい。しかしGPSの掴みが特に早くなったとは感じられなかった。

「GPS Status」でA-GPSデータのダウンロードを手動で行い[GoogleMap」で確認すると、まずは駿河湾が現在地になり誤差を表す青い円も半径2000kmほどある。そこから1つ1つ衛星を拾っていき正しい位置に来るまで数分あるいは十数分はかかる。

WifiをONにして使うと家や職場ではほぼ正しい位置が中心になるが誤差は3kmほどでそれが10mほどに収束するには上記と同じ時間がかかる。結局衛星の電波から位置を求めるにはそれぐらいの時間がかかるということだろう。

ではSMSオプションをつけると何が改善される(かも知れない)のか? そしてその結果は? 長くなったので次回に回す。

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