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2018年9月19日水曜日

NHKがやってきた(続き)

前回の記事「NHKがやってきた」には他の記事の数倍のアクセスがあった。受信料を払いたくないケチな人がその方法を知りたいのだろう。

私は受信料を払いたくないわけではない。受信設備がないBSの契約はしないというだけのことだ。

私はNHKが大好きである。見る番組の8割はNHKといってもよい。民法の下らない番組など見たくもない。雛壇に並んだバカタレントの「へえー」とか「そうなんだー」とか言ってる顔の大写しなど吐き気がする。

NHKも最近民放化してきたが、NHKスペシャルなどは見ごたえのあるものが多い。

その中でも最近放映された警察庁長官狙撃事件関係の2回は面白かった。警察からクレームがつかないのだろうか。

これを観て思ったのは、「限りなく黒に近い」とされたNと警察と結局どっちが勝ったんだろうということだ。

最初に思ったのは、面子にこだわってみすみすNを取り逃がした警察が幾重にも恥の上塗りをした、ということだが、警視総監(Yがモデル)の最後の発言を反芻してみるとそうとは限らないようだ。

既に他の強盗殺人事件で無期懲役が確定して服役しているNを立件しても殺人未遂に死刑判決は出ないだろう。ところがオウムの犯行、ということにしておけばオウムを危険な集団として監視対象にし続けることができる。名誉棄損で100万円払ったとしても監視を解くわけではないからお安い出費であろう。

またNは犯人であることを認めてほしいようだから当てはまらない議論かもしれないが、裁判になれば無実を主張して勝ち取る可能性もあっただろう。しかし現状ではそのチャンスは与えられず「限りなく黒に近い」という烙印を押されたままになる。

結局警察としては、「真犯人を警察(の一部)はちゃんと捕捉していましたよ」「大人の事情で逮捕しなかったけれども実質上は逮捕したのと同じ刑罰を受けていますよ」「そのおかげで危険な集団を厳しく監視できるんですよ」ということを番組を通じて宣伝できたのだからNHK様様ということになるのではないだろうか。

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