4月から組長になった。町内会である。
この地域は40年ほど前までは農業地帯だったが、続々と住宅ができて一帯では数千軒建っているのではないだろうか。戸建てがほとんどだったが最近は高層マンションも建ち始めている。今でも家が増え続けている。地元の人も少しはいるがほとんどは流入者である。
都会のように隣は何する人でもなく旧来の村社会でもない町内会の様子を見てみよう。
わが町内は200軒程度の戸建て住宅の団地で、列ごとに組があり1年ごとに組長が回る。うちの組は十数軒あるが空き家や高齢者世帯があって10年たたずに回ってくる。父親が死んでからは私がやっている。
最初の会議では、会長など役員を決めなければならない。たいていは奥さんが出てきて「うちの主人は毎日帰りが遅くてとても会長なんかできません」と言う。ならあなたがすれば、とも思うがこの辺は男性上位をうまく使っている。
会長も覚悟していたが、最近リタイアしたちょうどいい方がいたので私は副会長になった。今度回ってきたら私がちょうどいい人になるだろう。
行事は結構あって、神社の祭礼、夏祭り、体育行事などで多くの人を動員したり作業したりお金を使ったりしなければならない。サラリーマンが多いだけに妙にかっちりして煩わしい部分もある。
また会議をしていても爺婆が進行に関係なく思いついたことをしゃべりだしたりして時間がかかる。まともな会議の経験がないのだろう。
リタイアブログを拝見していると近所付き合いの苦手な方が多いようで、町内会はうっとしいもの、と一刀両断だが、私はあってもいいと思う。
例えばゴミ捨て場を猫や烏が荒らしたら誰が掃除するか、町内会の当番である。
そんなこと市にやらせろ、住民税払ってるんだから、と言う人がいるだろう。しかし新たなサービスをする=人手を雇うためには税金を上げなければならない、それは嫌だ、となるとどうしようもない。そういう人は自分では決してしないだろうし。
人にやらせようとして文句ばかり言うのではなく身の回りのことは自分たちでやろう、という趣旨はいいのだが、それ以上余計なことはしないでくれというのが本音だ。やりたければサークルを作って会員だけでやってほしい。
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