入院患者になったとはいえ治療するわけではなく検査だけだから今回は気楽なものだ。結果次第では気楽でもなくなるが。
では検査の実際を書いてみよう。
黄色い点滴はなかなかなくならないのだが、検査前に止血剤と抗生剤の点滴が追加された。
2時半ごろに看護師さんが来ていよいよ検査に向かう。「今朝お通じはありましたか」「はい」というと特に浣腸などはなかった。きれいに洗わなくていいのか?と思う。服装も病院着のまま着替えない。
検査室に入るとベッドに横向けに寝て膝を抱えたような体勢でズボンとパンツを下げる。局所麻酔の後ほどなく管が挿入される。潤滑剤的なものはないので痛い。
医師は2名だがどうやら若手を指導しながらやっているようだ。「もっとそちらも採ったら」「そうその辺」と指示している。看護師も1名いる。
もっと奥まで入るのかと思いきや肛門括約筋のすぐ内側でぐりぐり動かされる。「パチン」と音がしたとき針が出てます、ということで爪切りのような音が何回もする。麻酔のせいかもともと痛覚神経が少ない部分なのか針の痛みは感じない。それよりも管をぐるぐる動かすときに肛門の筋肉も引きずられるのが痛い。
さしたる苦痛はなく15分ほどで検査が終了し、病室には車椅子で帰った。 出血を減らすため安静にするのだと思っていたが、麻酔で歩けなくなっているからというのが理由らしい。病室でベッドに移る時も「大丈夫ですか」と声をかけられた。自分としては足が動かないという感じは全くなかった。麻酔が効いていなかったのか?
1時間は仰向けのまま動いてはいけませんということでじっと寝ていた。
そのあとは血尿・血便はないか、熱は出ていないかということを頻繁に訊かれた。最初の尿は黄色っぽくて血の塊の滓のようなものが混じっていたが看護師さんによると血尿ではなく大丈夫ということだった。その後は平常だった。直腸から出血してパンツが汚れる人もいるようだが私は何ともなかった。
夕食もおいしかったがカロリー制限食である。そのころには点滴もとれて止血剤と抗生剤は錠剤だったと思う。勝手知ったる病院なのでコンビニへ夜食を買いに行った。
翌朝も異常はなかったので晴れて退院した。家を出てから帰宅まで26時間程度だった。費用は3万6千円弱である。先述の医療保険1万円と、職場から自己負担の半額が補助される。勤め人は得だ。
3週間後に聞きに行った結果は、悪性のものはなかったが採取地点から外れたところにがん細胞があるかもしれないから半年に一回ぐらいはPSAを検査して下さいということになった。
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