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2017年5月13日土曜日

富士通F-11DのGPS機能が改善?

昨年MVNOのGPS機能とSMSオプションの関係について記事を書いたが、その後の経過である。

昨年いじっていた富士通F-03Dはいじりすぎて調子が悪くなってしまったので、所有するスマホはF-11Dのみとなった。この機種はどういじってもGPSの掴みが悪くてどうしようもないやつと思っていたのだが、コンパクトで電池が長持ちするので捨てがたかった。「青ランプモード」もある。今はこの機種にmineoの通話なしSMSオプション付きのSIMを入れている。

GPSについて現時点までに分かったことをまとめてみよう。過去に書いたことと重複も多い。

(1)初期位置の問題

a SMSもWIFiもなければ日本の中心である駿河湾になってしまう。誤差も大きい。
b SMSがあると最寄りの携帯基地局が初期位置になる。誤差は10km以上になるときもある。
c WiFiをONにして近くにアクセスポイントがあればほぼ正確な位置を示すが誤差は3000m程度になる。

※誤差とはGoogleMapの青い円の半径やGpsStatusなどで表示される数値。誤差が大きい状態ではナビも機能しない。衛星の電波で位置が決まれば誤差は数mになる。

結局bやcは、衛星の電波で位置を決めるまでの間大体の位置を教えてくれるという程度のものだ。「WIFIをONにするとGPSの精度が上がる」わけではない。ただ位置決めの際大体の位置から逐次近似していくという計算をしているなら第一近似が正確な方が早く収束するとは思うが、WiFiでほぼ現在位置を示しているときでも位置決めに数分以上かかる。

(2)A-GPSの問題

以上はA-GPSではない。A-GPSは衛星の位置を早く掴むためのものだ。

ドコモのスマホはSUPLサーバーがドコモのものに設定されていて、ドコモ本体と契約しSPモードを使わないと接続できずMVNOではA-GPSが使えない。 そこで「gps.conf」というシステムファイルを書き換えてGoogleなどのSUPLサーバーを使えるようにするとよいはずなのだが、情報が入り乱れていてこのファイルの正しい記述が何なのかわからない。機種によっても違うだろう。

今までいろいろなサイトに書かれている記述を全部取り入れてごてごてしたファイルにしていたのだが、最近とあるサイトのシンプルな記述にすると何だか調子が良くなった感じだ。サイトは「F-11Dカスタマイズ用zipファイル」で検索すればヒットするだろう。「DEFAULT_AGPS=TRUE」なんていういかにも有難そうな記述もない。

オリジナルの「gps.conf」をリネームして保存していたので確認したら、SUPLホストとポートの2か所が違うだけということに気づいた。余計なことを記述しない方がよいということだ。

ただし「gps.conf」の書き換えの真の効果を見るためには、内部にキャッシュされている情報を消すために数日間GPSを使わず、再確認は遠く離れた場所でするのが万全だろう。ネットで見かける「~したら早くなった!」というのは単に時間が経っただけのことかも知れない。

この記述にしてから衛星を掴むのは早くなり数も増えた。また「3/5」のような表示も出て、A-GPSが確かに機能していると思う。今までは「3/3」のように分子と分母が一緒であった。

ただ問題はここからで、衛星を10個掴んでもなかなか誤差は小さくならない。位置決めの計算に時間がかかっているのだ。これはGPSチップの問題かCPUの能力の問題だろう。シングルコアの1GHzでは・・・。電波が強い方が早いような気もする。

なお1回だけのことなので再現性はわからないが、WiFiをONかつ周囲にAPがない場所にいるとき、衛星をたくさん掴んでいてもいつまでも位置が決まらなかったので、WiFiをOFFにしてみるとすぐ位置が決まった。そこで「gps.conf」で「ENABLE_WIPER」を1から0にしたがあまり関係ないようだ。

最後にF-11Dの名誉のために言っておくと、いったん位置が決まればYahooカーナビなども快適に使用できる。走り出してから5分ぐらいたつと突如案内を始めてくれる。

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