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2017年6月28日水曜日

介護「施設」について(その1)

以前親の介護費用についてで「施設に入れるとしたら」というようなことを書いたが、施設にもいろいろあって違いがはっきりわからなかったので調べてみた。

 「高齢者向き」とされる施設の種類を挙げてみると、特別養護老人ホーム、介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付高齢者向け住宅、ケアハウス、などがある。認知症向けにグループホームというのもある。


施設のことを考える前に、在宅での介護保険の利用についてまとめてみる。まず介護保険の利用に至るまでの流れは、

a 要介護認定を申請・・・・主治医の意見書が必要

b 訪問調査で要介護度を認定

c ケアプランの作成・・・・ケアマネージャー(本人でもよい)が必要なサービスを事前に決める。
  自宅に住む人が利用するので以下は「居宅サービス」と呼ばれ料金は従量制である。

   ・訪問サービス・・・・食事・入浴・排泄の介助や調理・掃除などの家事援助
   ・通所サービス・・・・デイサービス施設での食事・入浴・リハビリ・レクリエーションなど
   ・短期入所サービス・・・・介護者の旅行や休養などのため施設へ短期的に入所

d 各事業所との契約は本人が個別に行う。サービスごとに違う事業所でもよい。


次に費用面についてまとめる。

ケアプランに基づいたサービスであれば介護保険が利用でき、原則1割負担。収入によっては2割負担になる。例えば45分間の家事援助などの利用額は数千円、自己負担額は数百円程度。また要介護度に応じて利用限度額が決まっている。

最も重い要介護度5の利用限度額は月36万円(端数650円は省略)なので、利用額が36万円なら自己負担は3万6千円で済む。ただもっとサービスが必要で72万円利用すると、超過分の36万円は10割負担で自己負担は39万6千円となる。サービスは2倍で自己負担は11倍だ。

医療保険の高額療養費と同様の「高額介護サービス費」という制度があるが、10割負担の部分には適用されない。


多くの「施設」は充実した介護を売り物にしている。そこでの介護保険サービスはどのようになっているのかを次にまとめたい。

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