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2020年5月3日日曜日

「ランニングは10m間隔を開けろ」の真実その2

前回の記事で、ランニング時に飛沫を浴びせる可能性があるのは「真後ろ10m(キロ4分10秒で走った場合)」と書いた。キロ6分なら7m程度になる。この範囲はスリップストリームと呼ばれている。

繰り返すが「半径10m」ではない。原典にはそんなことは書いていない。しかし某ノーベル賞学者のサイトで「10m」という数字だけが提示され一人歩きしている。

今回はノーベル賞取るくらいなら算数もしてほしいということで、私が成り代わって計算してみた。

メジャーを持って走るわけには行かないのでこの距離を時間に換算する。電卓を叩く必要も無く、キロ4分10秒(4m/s)で10m移動するのにちょうど 2.5秒 かかることがわかった。

スリップストリームの長さは速さに比例するとされているので 2.5秒 は速さによらず変わらない。(4m/sのk倍速いとすると、t=10k÷4k=2.5s)

結論は、立ち止まっている人の横を通り抜ける場合、当然横を通るから通り抜けるまでは何の配慮も要らない。走っているから飛沫は前には行かない。その後 2.5秒間 だけそのまま横のラインを通れば相手が真後ろになるラインに移ってもよい、ということになる。

同じ速さのランナー同士がすれ違う場合は 1.25秒 で同じラインに移ってもよい。
追い越しの場合は10m程度抜かしきるまで待たなくてはならない。

原典をちゃんと読み簡単な算数をすればこれだけの注意で済むことなのだ。中途半端な発信をするからランナーが毒ガス撒布車のような扱いを受けるのだ。

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